(No.3599)女子ライダーカップ版ソルハイムカップを見る価値はあるか

 ライダーカップの女子版Solheim Cup(ソルハイムカップ)が今年開催される。欧米各々12選手で戦う団体戦だ。欧米のマスコミは誰が選ばれるのか、興味津々である。仮に世界ランク順に選ばれるとすると、米国は、3位のレキシー・トンプソンから44位のミーガン・カーンまでの12選手、一方欧州側は、13位のカルロタ・シガンダから99位のMadelene Sagstromまでの12選手となる。欧州代表の貧弱さが目立つ。
 一方ライダーカップは、米国サイドは1位ケプカから18位のリッキー・ファウラーまで、欧州サイドは、3位マキロイから38位のカブレラ・ベロまでの12人となるだろう。これなら欧米拮抗し、地元の利も加われば勝負は蓋を開けるまで分からない。プレジデントカップが今一つ盛り上がらないのは、世界選抜(欧州抜き)の選手が17位のアダム・スコットから53位のJazz Janewattananond(タイ)までで、とても米国に立ち向かう選手団ではないからだ。
 マスコミは、ソルハイムカップをライダーカップ並みに盛り上げようとしているが、女子プロ世界を席巻する韓国選手(世界ランクトップ50に19人)のいない大会は目玉に欠ける。欧州サイドを見れば、ランクの低さも然ることながら、選ばれる大多数の選手は、米国LPGAでプレイしている。欧州女子ツアーが絶望の淵にあると言われるがこれでは止む得まい。
 日韓女子対抗戦というのもあった。現在は、日・韓・欧州・豪の4地区ツアー対抗戦となっている。過去3年間で日本が2勝しているのは嬉しい限りだが、2017年の韓国代表選手でLPGAで活躍し、世界ランクトップ100に入っていて、出場したのは選手8人中たった3人、韓国ツアーから選ばれればそうなるのだろう。欧州からも名だたる選手は来ない。日本選手団の世界ランクは、畑岡の10位、渋野の14位、鈴木愛の28位、8番目は65位の成田美寿々辺りだ。ソルハイムカップの欧州代表と似たレベルだ。
 トップレベルが出場しない大会を、〇〇対抗戦と呼んでも、魅力に欠ける。現状では、国別対抗戦で韓国に対抗できる国はない。であればこそ、どう強化するか、各国が問われている。渋野人気も彼女が全英オープンに勝ったからだ。

 英国の高校生にとって、”Aレベルテスト”は、日本の共通一次の比ではない人生のビッグイベントだ。制度の違いがあるから日本と直接比較するのは難しいが、敢えて分かり易く言えば大学を目指す高校3年生が受験する共通実力テストである。結果は、その学科の達成レベルとして良い順にA*, A, B, C, D, Eに区分される。A*はAを獲得する者が増えてきたので、更に上のクラスを設けた訳だ。膨大なA-Level Subjects(学科)のリスト中から3-4学科を選んで受験する(目指す大学で受験項目は異なる)が、各々の学科には4-6の細分化された科目がある(モジュールと呼ぶ)。学科は大学で何を学ぶかで決まる。A*の評価を得られるのは学科で異なるが5-9%、A以上は凡そ25%である。オックスフォード大学は入試要項で詳細を規定している。例えば化学を選ぶ者は、最低A*が3科目、その中に化学と数学が含まれていなければならない。
 今年の試験結果が発表された。Aレベル以上の割合が過去12年間で最低の25.5%だった。女子は25.5%、男子は25.4%で依然として女子優位が継続している。但し、A*レベルは男子8.2%、女子は7.5%。人気の学科は、数学、生物、心理学。科学の分野で初めてAレベル獲得率で女子が男子を凌駕したのは、政府が理科系女子を推進しているからだ。外国語選択で初めてスペイン語がフランス語を上回ったのは、南半球の地政学の影響か。
 受験生40万人の内、3.4万人が外国籍、中国人は32%も増加した。米国の大学の論文に占める中国人の割合が25%にも上るとの話も聞く。中国人の研究分野への進出が目覚ましい。人口も多いし、資源もあるし、国土は広いし、技術開発力も付いてきた・・・となると、技術大国だった日本はどうなる。若者がインスタで目立ちたがり、その他では突出し仲間外れにならないように生き、平々凡々であることに意味を見出す人ばかりになったらどうする。異質を拒否する文化になっては、競争力を確保できない。

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