(No.3558)全英オープン Royal Portrush

 20年前我々はアイルランドの田舎道をRoyal Portrushに向けて急いでいた。前夜遅くロンドンを出発し、ダービーでゴルフの師匠と合流し、リバプールの先にあるHolyhead港で朝9時前にフェリーに乗り込み、対岸のダブリンに着いたのは12時過ぎ、そこからゴルフクラブまでは200キロほどだから2時間半もあれば十分だと考えていた。だが当時のアイルランドの高速道路の整備は殆ど進んでおらず、片側1車線の道は予想以上に時間が掛かった。スタートの予約時間は3時20分、だが、必死に飛ばし、当時1番ティグランドの前にあったプロショップに飛び込んだのは4時前。遅刻を詫び、直ぐにスタートさせて貰った。8月の平日、幸いコースは空いていた。
 世界トップ3にノミネートされたこともあるコースは、海岸に面した砂丘の起伏をそのまま生かしたレイアウトで、連続した砂丘の隙間をフェアウェイは縫って走る。フェアウェイは細かなアンジュレーションの集合体だし、フェアウェイを囲むラフは今まで一度も手を入れられたことがない自然のままだ。コースよりも砂丘が作る凸凹の景観とフェアウェイの緑の縁取りが強烈に目に飛び込んできた。そして忘れもせぬ5番グリーンに辿り着いた。その先は崖で眼前にはアイルランド海が広がる。そして右を向くと Giant's Causewayに連なる白い断崖絶壁が紫色に煙っていた。今尚その景色をそのまま思い浮かべることができる。神秘的幻想的な景色だった。これ以上称賛する言葉が思い浮かばないので、是非ともRoyal Portrushで画像検索し検証堪能してほしい。
 全英オープンで如何なる映像をTVが提供してくれるのか、楽しみだ。

 ロンドンの面積は約1600㎢である。約直径50キロの円と考えても良い。少し大雑把に言えば皇居を中心として横浜、千葉、埼玉の市役所を通る円に相当する。このエリアに880万人が住む。一方、東京23区内だけで約1000万人だから、少なくともロンドンの人口の倍近いだろう。

 そのロンドンの人口流動性を見ると、流入が30万人、流出が30万人で均衡が取れている。一方、首都圏の流入人口は毎年12万人前後、流出は2万人前後で毎年10万人弱増加している。一極集中が進行中だ。

 そのロンドンで流出人口が毎年増加している。2012年流出は26万弱だったのが、2017年には34万人まで増えた。流出量も増えたが流入量も増えたと言える。何故このような傾向となったのか因果関係を証明することは難しいが、少なくとも犯罪率の増加に伴い中間層以上の住民が郊外へ移り、その代わりに若者、移民が流入していると言える。そしてそのことが更なる犯罪率の増加に繋がっている。

 翻って、首都圏はどうなのだろうか。流出が2万人前後で少ない。その意味で人口流動性は緩やかだ。にも拘らず治安は悪化している。安全安心と声を揃えて唱えるが、安全安心感は減少している。

 英国の一般的住環境は、18歳前後で父母から独立し、仲間と部屋をシェアーし、稼ぎに応じて自分の部屋を持ち、職場近くに家庭を持つ。子供の成長に合わせ、勿論収入の増加に合わせて住環境はアップグレードする。そして、定年を迎えると田舎に家を買い、庭いじりと田舎ライフを満喫する。このことを可能にするのが田舎の充実したインフラ環境である。この点で日本と徹底的に異なる。

 その英国ですら、田舎町の商店街が廃れている。銀行、郵便局はドンドン店舗を閉めて、店舗閉鎖の連鎖を呼んでいる。世界中の政治家は田舎の衰退への回答を見いだせていない。

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