ゴルフ浪漫街道

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zoom RSS (No.3193)左手とクラブを一直線に上げる

<<   作成日時 : 2018/07/13 05:40   >>

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 ”Flying Beer”という見慣れない単語が新聞に出た。何の事だろうと思った。ワールドカップ、イングランドが敗れた。しかしながらイングランドファンの熱狂ぶりは恐らく世界一だろう。試合開始時間、イングランド全土の交通渋滞で知られる道路という道路から、車が消えた。開始5分でイングランドがゴールを決めた瞬間、ハイドパークに集まっていた5万人、恐らく町という町、村という村に設けられた数百か所、いや千か所にならんとするパブリックビューイングの会場を埋めた数千万の観衆は、持っていたビールを空に向かって投げ上げた。一帯はビールの霧に覆われた。Flying beerだ。
 今やイングランドファンのテーマソングとなった”Three Lions”を声の限り歌う。1996年の欧州選手権を記念して作られた歌だが、その中で繰り返される”It's coming home”のフレーズが繰り返し謳われる。歌詞を見る限り、1966年にワールドカップを制して以来確たる成績を残せない「我がチーム」だが、暖かく「お帰り」と言いましょう、との趣旨だ。
 延長でゴールを決められた瞬間、全てのイングランドのファンは、「口を大きく開けて、頭を抱えた」。街頭に出て車に飛びかかる者、運河に飛び込む者、放心状態で道端に座り込む者・・・負けても彼らのデモは深夜を過ぎても続いた。
 新聞の見出しも”That's All Over”だ。有名なタブロイド”The Sun”の一面には、”We!ll hold heads up high” ”Tears of a nation” ”We're coming home”の文字が並んだ。
 日本の「連合」に相当するTrades Union Congress”の委員長は、「使用者側は、労働者が疲れている(Worse for wear)ことに理解を示すべきだ。我々は何十億時間の無償残業をこれまでしてきているのだから」と訴え、野党のトップも、「今夜、町で村で都市で機能を維持してくれた人たち、救急隊の方々、パブでパブリックビューイングの裏方として働いてくれた方々を称えたい。イングランドチームを、イングランドを誇りに思う。使用者側がナショナルチームのサポーター達に寛容であると信じる」。
 日本チームもサポーターもよく頑張ったが、イングランドのそれとはまだまだ距離がある。

 ショッキングな電話が架かってきた。クラブで一番仲の良いAさん。私より5歳ほど若いが頭の良い、理性的な人だ。膨大な資産を孫に相続させるまで頑張ると言っていた。その彼が、「癌に罹った。余命数か月」という。確かにここ2か月ばかり、物凄く痩せ、胸も痛むと言っていた。食事が美味しくなく食べる気もしないと嘆いていた。罹り付けの医者に通っていたので、総合病院で検査をした方が良いのではないかと何度も勧めたが・・・。
 もうゴルフをすることもない。家族に仕事を引き継ぐことに全精力を注ぐつもりだろう。「色々話したいことがある」という彼に、体調の良い時に連絡して欲しいと伝えた。彼の声に力があったことが救いだ。
 彼とは同じハンディキャップで互いにどうすれば上手くなれるか、常に話し合っていた。クラブの大きな大会で決勝まで進んだ彼が最終ホールで敗れた時は、相手も親しいメンバーだったが、恨めしく思ったものだ。スウィング理論も大枠で共鳴していた。それを自分のものにするには、自分だけに通じる「キーワード」を見つけるしかないという点でも同意見だった。
 彼がいないラウンドだったが、「左手甲スウィング」が驚くほど上手くいった。左手がスウィングの半径だから、左手、シャフトを一直線に保ち、左肩を右に回すことでテイクバックを開始する。リー・トレビノの左手甲理論に従い、左手甲がボールを見続けるようにトップへ上げていく。その時の左手甲の位置を寸分変えることなく、左腰、左肩で切り返す。左手甲と胸が地面を差すように体を回転させる。頭の位置を変えないように、左手甲でボールを弾く。仲間も驚くほど飛距離が伸びた。アゲンストに負けない球が打てた。
 この調子を続けて、彼に一度でも良いから披露したいと念じる。

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